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2004年11月17日(水) |
さて、近世シール事情 盛んに議論されてきたシールの諸々。 昔は差し迫ったものがあったけど、最近は大体の対策と傾向が掴めてのんきなものの旦那です。メモ風に近世シール事情をまとめてみました。では、独断と偏見に満ちたシール考察をどうぞ。 反論、付け足し大歓迎です。 1.取り付けシール?貼り付けシール? もう、取り付けシールは必要ありません。バイバイ秀岳荘シールです。 まず、貼り付けシールの糊の性能が向上して何度も付け剥がしが可能になったので、何度でも着脱可能という取り付けシールのメリットが無くなってきたこと。 次に、予備シールとしての取り付けシールの存在意義ですが、こちらもゴムバンドで糊の粘着力が無くなった貼り付けシールを、スキー板にしっかりと取り付ける事が出来るので必要なくなりました。 そのかわり、装備として最低6本のゴムバンドを携帯することをお薦めします。非常時にはソリ作りにも使える優れものです。 2.モヘア?ナイロン? モヘアの方が前方への滑り性能が優れていますので、お金に余裕のある方は高価なモヘアを選択することをお勧めします。 ナイロンでも別に困ったことはありませんが、アップダウンのある長距離ツアーなどでは疲労度に違いが出るかもしれません。 3.春先には、シールワックスを 必携です。一度シールが濡れて高下駄状態になってしまったら、それだけでツアーを中止したくなるくらいです。 ロウソクでも代用できるけど、すぐに効果が無くなります。塗りすぎると登れなくなるので注意。 4.で、どんな貼り付けシールを買えばいいの? 旦那は現在G3スキン(テールフック付き)を使っています。 http://www.genuineguidegear.com/telemark_climbing_skins.html 従来の貼り付けシールのアキレス腱はトップフックのゴムでした。ラッセル時に引っかけてシールを剥がしやすいし、ゴムが切れるトラブルに備えて予備も持つ必要もありました。 その点、G3のようなトップフックがシンプルなワイヤータイプのものは、トラブルが無くて良いです。 テールフックが必要かどうか?よく議論になるのですが、旦那は心配性なのでテールフック付きをチョイスしました。 これだけ糊の性能が上がれば、テールフックはもう必要ないかもしれないのですが、特に北海道など気温の低い所ではどうなのか?見極めが続きます。少なくとも、糊が弱くなった時にゴムバンドで応急処置するときには、テールフックがあった方が確実で便利です。 G3のテールフックは、着脱の際に金具がソールに当たって傷が付くのが難点かな。 5.シールの幅とトリミング カービング板の登場で、BCスキーヤーは新たに頭痛の種を抱え込みました。 腰のくびれた板にそのまま真っ直ぐなシールを貼り付けると、ソールが剥き出しの部分が出来てしまいます。 理想的なのは、十分幅広のシールを買ってきて、板の形状に合わせてトリミングする事です。 最近のファット板では十分にシール面積が稼げるので、ウエスト部分の幅に合わせたシールで問題ないという話もありますが、アイスバーンなどシビアな斜面をスキー板で登ることが多い方には、ちゃんとトリミングしたものを使用する事をお勧めします。 ただ、トリミングしてしまうと、一本のシールを複数の板に使い回すことがほぼ不可能になるんだよな〜。これも頭が痛い。トリミング作業も面倒だし・・ エッジを出すようにトリミングすべきかかどうか、これもよく議論になるのですが、旦那は絶対にエッジを出す派です。一度、アイスバーンの斜面をトラバースしたら分かります。 シールを付けたまま滑降する際にも、エッジを出していた方がコントロールが容易です。 6.シールの持ち運び方 常にシールに付属の台紙?みたいなものに律儀にくっつけて運ぶ人も居ますが、シールを糊面同士四つ折りにして畳み、懐へ入れる。これが”安田流”最強のシールの持ち運び方です。 しかし、これ以上糊の性能が上がるとこれも出来なくなるかも。 G3シールに付いてくるメッシュの台紙は、一見良さそうだけど吹雪いていると糊面に雪がくっつくという欠点もあります。それでも使いたい場合には長さを半分に切って、シールを二つ折りにして使うと具合が良かったですよ。 強者はテフロンシートを買ってきて台紙を自作しています。 他にも、海苔巻きみたいにシールを巻いて持ち運ぶという方もいらっしゃいます。 あと、何かあったけ?まぁいいや。近世シール事情のキモは、貼り付けシールの糊性能の向上と、ゴムバンドの活用の二点です。地味ですが画期的だと思います。 ファット板の大面積がそのままシール面積にも反映されているので、以前と比べてシールが効く効く・・最近のトレースは急勾配ですよ〜(^_^;)細板の人はジグを切り直した方が良いです。 ゴムバンドそり作り |