2005年1月23日(日) 富良野岳スキーツアー(ピンクテープとシュカブラと) 今回は、わざわざ北海道まで来てくれた山形のT田さんをBCへ案内するツアー。まほろば倶楽部の石木田さんのBCレッスンを受けているという事なので頼もしいです。 前日に酒を飲みながらスキー談義していたら、突然T田さんから「旦那さん達は、パウダーでの滑りは両足同時操作で均等荷重と言ってますが、それはテレマークじゃないですよ」との指摘を受けてたじろぎました。 「そうかなー、それが一番パウダーに適した滑り方だと思うけど・・というか、そうしないと片板だけ雪に刺さって転びやすいでしょ?それに、テレマークじゃなかったら何なの?」 「それはアルペン滑りです。テレマークスキーは歩く動作が基本ですから、深雪でも歩くように板を操作して歩くように荷重して滑るんです。そうやって滑れるようになると、ファット板やT1みたいなブーツに頼らなくても良くなるんですよ」 「へぇー・・まぁ、なにしろ俺たちの滑り方の基準って、格好いいか悪いかだからなぁ・・。その滑り方って格好いいの?」「・・・」(あきれ顔のT 田さん) さて、ツアー当日。 当初は前十勝を予定していましたが、雲が低く視界が不安だったので富良野岳に変更しました。 驚いたのが、入山口から森林限界まで10〜15m感覚でピンクテープが固結びで吊されていたこと。 こちらの事態の再来かと思い、腹が立つやら気が重くなるやら・・ 先行している仲間と無線で連絡を取り合ったところ、そのようなテープは見ていないとのことだったので、どうやら仲間と旦那の中間を登っている単独行の山スキーヤーが取り付けているらしい事が分かりました。 ここで会ったが百年目!休みも取らずにひたすら登り(T田さん、すみません)、なんとか山スキーヤーに尾根上で追いつき、取り付けたテープをどうするのか尋ねると、全て回収するとの返事を頂けました。 登り返したときに確認したら、確かにほとんどのピンクテープがナイフで切り取られて回収されたようです。ありがたい。 森林限界から上、ベベルイ沢は大きな段差の堅いシュカブラだらけ。沢のボトム付近の雪質も、一見フラットなバーンに見えるけど、滑降すると薄いパウダーの下に潜むシュカブラに弾かれるという大変危険な代物でした。 先行していた田中ファミリーやかっちゃんと合流して、どこを滑るか協議したところ・・ 旦那「雪の良いところへ移動しよう」 かっちゃん「・・・旦那さん、俺思うんですけど、BCスキーヤーっていうのは、どんな雪でも滑れないとダメだと思うんです。パウダーだけを選んで滑るなんて・・・そんなの、ただのパウダージャンキーじゃないですか!」 田中パパ「その通りだ」 かっちゃん「旦那さん達は、雪の良い斜面へ移動してください。俺はあえて猛烈なシュカブラを一人で滑ってきます」 しばらくして、ベベルイ沢のシュカブラ斜面を、暴れ馬のようになっている板を必死で「うぉぉぉ!!」と押さえながら攻めているかっちゃんが居ました。うーん、大した奴だ。 旦那達は、尾根の西側のパウダーを堪能させてもらいました。特に樹林帯のパウダーは軽くて深く、良いパウダーでした。 天候:曇り〜晴れ 風速:0m 気温:-10度 雪量:十分 雪質:ベベルイ沢は、堅いシュカブラの上に薄いパウダー、西側や樹林帯は30cmくらいのパウダー コース:バーデン前〜ジャイアント尾根 メンバー:旦那、T多さん 計2名 途中で合流(田中パパ、ママ、ゆうちゃん、Mix、かっちゃん) |