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2005年12月15日(木)
三段山スキーツアー(ゆきこ復活!しかし・・)

今回のツアーは、嫁のゆきこの出産後初BCスキーツアー。実に2年6ヶ月ぶりのBCである。ほとんど運動らしい運動はしてこなかったので、体力が保つかどうかが問題だ。おっと、家中にバラバラに散らばっていた、ゆきこの装備をかき集めるのも大変だったが・・
他の人に迷惑をかけるのが明白だったので、当初夫婦だけで動くことを計画していたが、キャプテンと急遽ぱっちまんも同行してくれることになった。

天候:麓は晴れ 上部は吹雪模様
気温:-14〜-16度
風速:0〜6m
雪量:不足
雪質:
樹林帯は極上のパウダーが30〜50センチ、森林限界より上はウィンドスラブの下に締まった雪で滑降には適していなかった。
廊下の沢中間地点での観察では、上より順に、1.表層15cmウィンドスラブ、2.硬めの新雪10cm、3.硬いスラブ4cm、4.2より硬めの層10cm、5.しまり雪〜ボトム
注意!4と5の間に雲粒なし降雪結晶の弱層があり、ピットを掘っている最中に破断面をもってずれ落ちる(以上、ぱっちまんの観察、旦那も確認)。
コース:白銀荘〜廊下途中〜白銀荘
メンバー:旦那、ゆきこ、ぱっちまん、キャプテン 計4名



白銀荘では、「あんまり顔を見ないので、もう名前も忘れちまったよ!あはは!」と言われたので、すみませんと謝っておいた(^_^)。
玄関の入山届けに記帳し、トイレを借りてから出発!

自慢のアバラングIIで、さっそくやってくれるぱっちまん
「もしもーし?」

登山口
熊笹は、ほとんど隠れていた

一段目
少しブッシュはあるが、滑るぶんには申し分ない状態

一段目上

一段目上の樹林帯


二段目
ブッシュが濃い・・滑るにはかなりラインが限られる

休憩


三本カバ

二段目

二段目上

前十勝の正面スロープ

ゆきこ

やっと、三段山の全容が見えた

この後、吹雪模様となる

ハイ松が多い

三段目

廊下

キャプテン

旦那

下界は晴れていたが、山は二段目より上は視界が悪く吹雪模様だった。
心配していた雪の量は、全体的にまだまだ少ないとはいえギリギリ滑降可能。一段目〜二段目の間には膝深さのラッセルもあった。二段目から上では雪の下に隠れてるハイ松に注意したい。登っている途中でハイ松の間に落ちることがある。
気温が-16度と低く風も強いので、フェースマスクがないと、風上に顔を向けているだけで速やかに顔が凍傷になる。油断したゆきこは軽い凍傷になってしまった。

超久しぶりのBCになったゆきこは、登りは案外余裕だった。ペースをかなりセーブしたことと、先週末に最低限のジョギングをしておいたおかげかもしれない。天候が良ければおそらく山頂までは行けたと思う。

雪質チェック

顕著な弱層発見

ゆきみちゃんで、結晶観察

廊下の中盤から滑降

・・・
ヤツメウナギに生気を吸い取られている様子

滑降の遅い僕らを待っていてくれる二人

太ももが痙っているゆきこ

無事下山

笑顔
来たかいがありました

ぱっちまん、キャプテンありがとう
滑降シーンは、下段のビデオにまとめてありますので、ぜひご覧下さい。
じつは、今回旦那はウエアを忘れたんですよ(^_^;)。スーさんのウエアをキャプテンから借りることができて助かりました。
もし、ユニクロのマンパで登っていたら・・うーん、生還できただろうか?

ゆきこは、下りでかなり難儀していた。まるまる2シーズンテレマークスキーをしていないし、もちろんゲレンデで滑ってもいなかったので、普段まったく使っていなかった太ももの筋肉が痙りまくり。なんとかだましだまし降りてもらったが、とても時間がかかってしまった。
廊下から二段目までの雪質は良くなかった。谷地形に入ればまた雪質も違ったのかもしれないが、雪崩を警戒して谷地形には入らず、ハイ松の多い尾根上を慎重に降りた。
二段目から下では、雪質の良さのおかげで少しテレマークスキーを楽しむことができた。ゆきこも嬉しそうで本当に良かった。
吹雪の中で遅れて降りる僕ら夫婦をじっと待っていてくれた、ぱっちまんとキャプテンに感謝。雪山はもちろん素晴らしいけど、もっと大事なものがある。それはこんな仲間の存在だ。

同日に富良野岳に入ったかっちゃんの報告によると、「1年に何度しかない激深激軽パウダー!」とのことで、三段山の森林限界より上の状況とはずいぶん違ったようだ。

滑降シーンのビデオはこちら、sandan051215.m4v(8.8MB)
右クリックで適当な場所へ保存してから再生してください。
注意:ビデオ映像を見るには、QuickTime7が必要です。プレーヤーをダウンロードしてください。

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