2009年5月4日(月)みどりの日〜5日(火)こどもの日
十勝岳〜富良野岳縦走スキーツアー(上ホロ避難小屋を楽しむ)
天候:4日は晴れ、5日は晴れのち曇り
気温:0〜14度
風速:無風〜10m
雪量:(北側は十分・南面は不十分)
雪質:深いザラメ
4日:
白銀荘9:00-九条武子歌碑9:25-グラウンド火口(1681m)12:10-14:07十勝岳14:26-上ホロ避難小屋15:33
5日:
上ホロ避難小屋8:30-境山方面より引き返し9:08-9:58上富良野岳10:17-三峰山(1865m)11:06-11:35富良野岳手間のコル(1691m)12:11-バーデンかみふらの13:03
メンバー:大西、田中パパ、ゆうちゃん、タカヤ、Mix 計4名+1犬 (4日は白銀荘〜前十勝までスーさん、キャプテンと同行。5日は富良野岳コル〜バーデンかみふらのまでスーさん、富良野岳コル〜三峰山沢までかっちゃんと同行)
ルート図
今回は、十勝岳を経由して上ホロ避難小屋で一泊、翌日は富良野岳から原始ヶ原に降りるというGWらしいロングツアーを計画。
当初は、早朝に原始ヶ原に車をデポしてから白銀荘へ向かう予定だったが、スーさんに原始ヶ原まで迎えに来てもらえることになった。ありがたい。
二日間フルに参加するメンバーは4名だが、初日は前十勝日帰りツアーのスー夫妻、二日目は富良野岳から原始ヶ原までかっちゃんと行動を共にすることになった。
上ホロ小屋での快適な宴会を目論み、20kg程の重さになったザックを担いで白銀荘を出発。
今シーズンは例年より雪が多い方だが、ここ数日で急速に雪解けが進んでいる。雪質は深いザラメになっていた。
前十勝の渡渉地点は、ギリギリスノーブリッジが残っていた。ここで同行してくれたスー夫妻と別れる。
泥流スロープは雪が筋状に残っていて迷路のようになっていた。その残雪を繋ぐようにしてボール斜面からグラウンドへ到達。ここでやっと最初の目標である十勝岳本峰が見えてきた。
夏路をショートカットしてグラウンドを横切ったのだが、噴煙が流れてきて息が苦しい。咳き込みながらスリップ気味のトラバースをなんとか乗り切って十勝岳ピーク手前のコルに到着。久しぶりの大荷物にかなり体力を消耗させられた。コルに装備を置いて空身で十勝岳ピークへ。
十勝岳ピークは数年ぶり。素晴らしい景観を楽しみながらビールで乾杯した。
私とタカヤはツボ足で降りたが、田中パパとゆうちゃんはピークからコルへ鮮やかに滑降。今日の目的地である上ホロ避難小屋までもう少しだ。
稜線から新得側へ、上ホロ避難小屋と同程度の高度まで滑降を楽しみ、そこからはトラバース。予定より多少遅れたが無事避難小屋へ到着。
この避難小屋を訪れるのも久しぶりだった。学生時代の富良野岳〜黒岳縦走時には悪天候で何日か避難小屋に停滞した思い出がある。
意外なことに他に宿泊者は居なかった。小屋の中は綺麗に整理されていて、毛布なども備えられていたので、ありがたくそれらを使わせてもらう。
夕食は大量のビール(大荷物の正体)とカレー鍋という豪華さ、時々外へ出て安政火口を見下ろす稜線から夕日や夜景を楽しんだ。素晴らしい。
夜半に気温は0度まで下がり、風は15m程に達した。激しい風の音を聞きながら就寝。油断して3シーズンシュラフを持参した大西は、寒さであまり寝付けなかった。
翌日朝、風は多少強かったが、よく晴れてくれた。予報では午後から崩れるとのこと。
富良野岳から原始ヶ原にかけての雪が緩む時間に滑降できるように当初は9時出発を予定していたが、昨日のペースを考慮して30分早めて8時30分に避難小屋を出た。
上ホロカメットクのピークを迂回して、ハイ松帯を避けながら富良野岳を目指したのだが、途中で境山方向へ向かうというルートミスをしてしまった。
迷うはずがないという思い込みで、GPSやコンパスの確認を怠ったのが原因だ。
結局30分程ロスして上富良野岳に到着。ここでスーさん、かっちゃんと無線でコンタクト。すでに原始ヶ原に車を回してくれたということで、二人と富良野岳手前のコルで落ち合うこととした。
ここから富良野岳までは、アップダウンに難儀した。約束の時間を30分ほどオーバーして、やっと富良野岳手前のコルに到着。スーさんとかっちゃんをかなり待たせてしまった。
この頃から天候が悪化して、視界が悪くなってきた。すでに富良野岳はガスで見えない。
スーさん達から原始ヶ原は雪が少なく、かなり藪を漕ぐことになるというアドバイスを受けて、天候の悪化も考慮して富良野岳から原始ヶ原への滑降を断念した。
こちらから三峰山沢を経由し、バーデンかみふらのまで滑降してツアー終了。
バーデンから白銀荘までは、かっちゃんが凌雲閣から車を回してくれた。その後スーさんはかっちゃんの車でデポした車を回収することになる。
本当に、スーさんとかっちゃんにはお世話になった。ありがとう。皆さんのサポートのおかげで大変助かりました。
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