2012年12月30日(月)
三段山スキーツアー(激深&激重)
天候:吹雪
気温:-9度
風速:無風〜10m/s
雪量・雪質:スキーでも膝までのラッセル。雪はウィンドスラブ化して重くシューティングクラック、ワッフ音が発生していた
コース:白銀荘9:45-11:14三段目手前(1,347m)11:26-白銀荘11:54
メンバー:大西(CL)、田中パパ(SL)、ゆうちゃん、スーさん、kinpeiさん、H本、まさりん、やっち君 計8名+1犬
強風により、二段目より上には登れない状況でした。 大量の降雪があり、樹林帯ではつぼ足だと90センチも沈みます。 スキーでも膝までのラッセルとなります。 その積雪は、森林限界より上では強風によりウィンドスラブ化していて、雪崩の危険性があります。 30日には雪面の亀裂、ワッフ音が報告されています。 森林限界より上での風下の急斜面では雪崩に注意してください(テストピット地点では北風でしたが、二段目より上では西南西の風でした)。それ以外の斜面でも急斜面には十分に注意が必要です。 雪は深く、ラッセルしないと滑る事ができません。登りと下りのラインは同一にしたほうが良いでしょう。
この深い雪を先頭でラッセルしてくれた方々に感謝します。
今回の反省:
・登山口でのビーコンチェックを忘れて、メンバーの指摘で一段目手前で実施したこと
・リーダーがコミュニケーション装備を忘れたために、二段目でリーダーとメンバーの距離が離れた際に捜索されてしまった
・引き返すべき地点は、二段目上だった。三段目手前まで登ってしまったのは、リーダーのヒューマンファクター「見栄」による
・滑降時のグループマネジメントが不足していた
まぁ、全体的にリーダー失格のツアーだった。
二段目下で実施したテストピット結果:
日付131230 時刻1029 種類TEST 貫入90cm 標高1216m 方角NW 斜度25度 雲量10 降水S3 風L,N 気温-9度 雪面〜 雪面の雪質・粒径+r1
立地:二段目下部の樹林が開けた所
CTE7(BRK)down20,CTM11(BRK)down45
テスト地点では、風速はLightだったが、森林限界より上ではStrong。 森林限界より上ではHSTがウィンドスラブ化しており、シューティングクラック及びワッフ音と思われるものが発生していた。ワッフ音の原因と推測される霜系の弱層はCT(ブッシュにより深さ90cmまで)では発見されなかったが、持続型・ディープスラブ化を警戒する必要がある。森林限界より上は全域で危険だが、特に風下斜面への侵入は危険な状態。
樹林帯 安定性区分Fair 危険度区分Moderate
森林限界 安定性区分Poor 危険度区分Hight
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