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2014年5月4日(日) 中岳温泉スキーツアー(吹雪のち星空)一日目 天候:雪のち晴れ 気温:-5度 風速:6〜7m/s 雪量:十分 雪質:融解凍結クラスト コース:旭岳ロープウェイ姿見駅10:00-中岳温泉12:50 メンバー:大西(CL)、田中パパ(SL)、タカヤ、T田、カズ、H本、まさりん 計7名
実に十年ぶりの中岳温泉ツアー。 旭岳温泉に向かう途中で雨が降ってきたが、その雨は標高900mあたりで雪に変わった。到着した旭岳は真っ白な雲に覆われていた。 駐車場で共通装備を配り出発準備。ロープウェイが強風で止まった場合は盤の沢での森林キャンプとする予定だったが、視界が悪い以外は問題無いと判断して予定通り出発。 だが、カズ君を山麓駅に忘れてきてしまうという問題が発生。カズ君が次の便で上がってくるまで姿見駅で待機することになった。これは、ロープウェイの運行時間を9:30としていたが、実際には9:20だったことと、リーダーが点呼を怠ったことが原因。 今回のツアーは、従来我々が得意としていたソリによる重量物運搬を廃して、全ての装備をザックに収めることにした。久しぶりの全荷が肩にずっしりとくる。でも、焼肉とビールを運んでいると思えば耐えられる。 姿見駅出発時の視界は10mのホワイトアウト。GPSとコンパスを用い、絶えず先頭と後続が連絡を取り合い進路を修正しながら進んだ。懸念された風は追い風で幸運だった。雪質は最悪の凍結融解クラストでガチガチ。ずっと片斜面をトラバースしているとスリップして辛い。特にスプリットボードのカズ君は大変だったと思う。 結局、3時間近くかかって中岳温泉に到着。すでに数パーティがテントを設営していた。 我々は、どうせ周りに迷惑を掛けるだろうと判断し、他のテントからかなり奥まったところにテント群&トイレを設営した。 天候さえ良ければ、日没まで安足間岳〜比布岳あたりに足を延ばして滑りを楽しむところなのだが、この視界と雪質では何もできない。必然的に真っ昼間から焼肉&酒宴となった。宴会場は30年もののICI4-5人用テント。ここに7人が入って、延々と酒を酌み交わす。狭いので、お互い背中に寄りかかったり、隣の人の腰や足に寝転がったり・・この狭さがテントらしくて心地よい。そのうち、いつの間にか風の音が止み、ベンチレーションから外を覗くと青空になっていた。 酔っ払った僕らは、歓声を上げながら近場の急斜面を登って滑って滑落したり、雪の上で裸になり露天風呂に浸かった。久しぶりの露天風呂は、深さ、広さ、湯温共に申し分なく快適だった。 最後に高台に登り、全員で夕陽を堪能した。夕陽も、そこへ向かって滑るテレマーカーの姿も感動的に美しかった。 そして、また宴会。1人300gを用意した肉は、食べても食べても無くならない。ビールが尽きて濃い酒に切り替わる。 そのうち、いつの間にか暗くなり、外を覗くと満天の星空になっていた。ホワイトアウトから快晴〜星空へ。劇的に変化する天候に僕らは打ちのめされ、感動し、感謝した。 明日の滑りに期待しながら、酔いつぶれて眠る・・
旭岳ロープウェイ山麓駅に集合 大西のザックに付いているのは便座。これなくして山中泊はありえない。そして格好いい
ロープウェイ乗り場 ホワイトアウトに消えるロープ
不思議な模様を行く
宴会用テント設営
ポールが折れたが、すぐに修理
融解凍結クラストはブロックに最適 奴隷のようにブロックを切り出すT田さん、シャベルをふるって働かせる田中パパの図 Photo by タカヤ
焼肉開始! Photo by タカヤ
何時しか、外は晴れていた
最高のテントサイト
露天風呂
男風呂 暗くなってからは混浴露天風呂になっていたようです
滑降タイム Photo by 坂口和也
天場脇の急斜面を登り・・
夕陽を見に高台へ上がる
H本とお気に入りのカップ 酒も話も尽きない
夜のテントと星空 Photo by 坂口和也