2001.12.30(日)
富良野岳ジャイアント尾根 ラッセル強化週間その2 メンバー:旦那、ゆきこ、スー、じゃん、こいかり 合計5名 |
今シーズン初の富良野岳ジャイアント尾根です。新ルート開拓と快適なパウダーを求めて・・・・玉砕しました。 |
結果:森林限界(1360m)地点で撤退 天候:くもり 風速:0〜5メートル 気温:-7〜-13度 雪量:まだ少な目だが、滑降には十分。 雪質:重い深雪 コース:バーデン上富良野9:47-13:41森林限界(1358m)13:53-16:23バーデン上富良野 今日は天気予報では荒れそうだということで、悪天候に強い富良野岳ジャイアント尾根へ入ることにした。ここの樹林帯は、大抵快適な粉雪を約束してくれる・・・筈だったが! 9:30バーデン上富良野(1017m)9:47 天候:くもり 無風 -7度 今日の特別ゲストは、こいかりさん。昨日はガイドの山小屋さんのツアーを楽しんできたということで、まあ、今日は地獄を見ても良いかなと・・・勝手に判断した(うそ)。 バーデン上富良野前の駐車場で、カフェ・スーさんにてコーヒーを楽しむ面々(写真1)。この後何が起きるかも知らず、楽しそうである。 まだ、あまり隠れていないベベルイ川を渡渉(写真2,3)、結構水深が深くて少々浸水気味・・焦った。 昨日まで存在していた期待のトレース(たぶんグレッチさんがつけた奴)は、一晩で消えており、ここからずっと膝までのラッセルとなった。 今回は、北尾根を少し詰めてベベルイ沢の滝を左手から高捲いてからジャイアント尾根へ取りつく新ルートを開拓する目論みがあったのだが、あまり上手くいかなかった・・いや、まったく失敗だった。おとなしく滝の下へ出るルートよりも三倍くらい疲れた。 このコース開拓は、今後の課題としよう(っていうか、皆さんを巻き込んでしまい、すみませんでした)。 あとは、ひたすら交代でラッセル(写真4,5)。昨日に引き続き、非常に重たい膝深さまでのラッセルがずっと続く。人間ブルドーザーの異名を持つスーさんが健闘してくれるが、なにしろプラ靴テレマーカーはラッセルが滅法苦手。スキーのトップが雪面から出てくれなくて参った。今まで人のラッセルを泥棒してきたバチが当たったのだろうか? しかし、こうして苦労しているのは先頭のラッセラーだけであり、後続は割と暇をもてあまし、世間話などをすることになる。なんだか、疲れたんだか暇だったのか・・・とにかくやたら時間ばかり喰う登りだった。 天候は意外と安定しており、時々晴れ間も見えた。 13:41森林限界(1358m)13:53 なんとか森林限界にたどり着き(写真6)、ここでタイムアウト。これ以上登っても雪が悪すぎて楽しめない事は明白だったので、まったく未練は無い。 しかし・・下りが憂鬱だ・・・。 案の定、まったく楽しくない下り。雪が重くて曲がれない。雪が深くて滑らない。ブレーキが掛かって、ばったり前に転ぶ、そして時々ラッセル・・・ああ、何のためにここまでラッセルして上がってきたのだろうか、下りでもラッセルするためにか?今週はラッセル強化週間になってしまった。この時期で、これだけ重たい雪は珍しい。 それでも、樹林帯の下半分くらいからマシになってきて、急斜面では深い雪でもなんとか(写真7〜10)滑ることが出来た。でもまだブッシュが濃く、斜面が狭くて苦労する。 ベベルイ沢の滝に降りて、久しぶりに「きのこ」とご対面(写真11)。まだ成長過程にあって、なかなか愛らしい。 ここからは、単純にコンタ沿いに尾根を越えて砂防ダム上の渡渉地点へ戻るのだが、スーさんが突然野生のカンに目覚め、一人でどんどんブッシュの彼方へ・・・ ここからならどうしたって迷うこともないだろうと、そのまま別れて川の渡渉地点で待っていたが、なかなか戻って来ない。そろそろシールとヘッドライトを付けて探しに行こうかな?と思ったら、突然砂防ダムを乗り越えてスーさんが現れた(写真12)。大分下へ降りすぎてしまったらしい。こうして、スーさんのプチ冒険は終わった。 16:23バーデン上富良野(1017m) 天候:くもり 無風 なんだか、日没間近ですっかり暗くなった車道を敗残兵の様にスキーを引きずりながら歩き、やっとバーデン前へ到着(写真13)。終わってみると、ただただ6時間以上ラッセルをして終わったという印象だ。 今回のツアーでの一番の被害者こいかりさん(写真14)、感想は? 「ラッセルの良い修行になりました」 うん。それに尽きる。 感想: 昨日の三段山に引き続き、くそおもしろくねぇ雪・・・失礼、重ためで滑降に不向きな雪質だった。しかも、なぜか両日とも先行する者も無く、ラッセル&ラッセル。実に三段山クラブらしくないツアーであった。 |
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