2010年1月2日(土)
富良野岳スキーツアー(シールの掟)
天候:雪
気温:-7〜-9度
風速:無風〜3m/s
雪量:十分
雪質:重ための新雪30〜50cm
コース:バーデンかみふらの(9:40)〜ジャイアント尾根1325m(12:00)〜西斜面(二回登り返し)〜バーデンかみふらの(15:33)
メンバー:大西、田中パパ、ママ、ゆうちゃん、kinpeiさん、阿部さん、スーさん、キャプテン 計8名+Mix
大雪、風雪、なだれ注意報が発令されている最中に白銀荘に到着。
この高度では風は収まっていたが大雪。山は見るからに荒れている様子。
昔からの格言「天気が悪ければ富良野岳」のとおり、富良野岳に入山することにした。
悪天候が続いていたので、雪崩に要注意だ。ベベルイ沢の滑降はやめておいた方が良いだろう。
入山口で、退却してきた単独行のかっちゃんと出会った。樹林帯下部ですでに雪が風でパックされていてラッセルが重たく、おそらく滑降できる斜面のコンディションも悪いのではないかとのこと。
やや絶望的な気分になるが、こちらは人数が多いのでラッセルは大丈夫。問題は滑降する斜面の雪質だが、最悪でも尾根上の樹林帯を下れば良いと考えて出発決行。
登ってみると確かに雪は重たかった。しかし前回よりもかなり積雪は増えていて、コース取りが楽になっていた。ノートレースの斜面をラッセル交代しながら順調に登る。後方からもう一パーティ追いついてきたので、共同でラッセルすることにした。こういう時は人数が多いと助かる。
気になったのは-30センチの弱層。大変切れやすいので、斜度のあるところを滑ったらほぼ確実に雪崩れただろう。
別パーティと別れ(ラッセルありがとう)、標高1,300m付近から西斜面に侵入して樹林帯の滑降ラインを探したら、多少パック気味だが比較的良い雪の斜面を見つけることができた。ファット板なら、この程度の雪質を滑るのは楽勝だ。
実際滑ってみたら思いの外楽しめた。気をよくして登り返して別のラインをもう一本。こちらはもっとコンディションが良かった。
しかし、ここでトラブル発生。大西をはじめ4名のシールが次々と剥がれ、この一連のシールトラブルによって下山時間が遅れてしまったのだ。
富良野岳は登り返さないと帰還が大変難しくなる山なので、シールトラブルは侮れない。
この日の晩に緊急反省会が開催され、そこで「シールの掟」が制定された。
違反した者は、頭髪にシールを貼った後で剥がす刑(殿様の刑)に処される。
掟1.登山口でシールを貼らないこと(出発前に暖かいところで貼っておく)。
掟2.メッシュタイプのチリシートは使わないこと(メッシュから雪が入るので駄目、モンタナのシール収納袋が望ましい)。
掟3.粘着力調整テープは剥がすこと(BDシールなどセンターに粘着力調整テープが貼ってある場合は剥がしておく。くっつきすぎの方がくっつかないより遙かにマシ)。
掟4.シールはよく揉んで柔らかくしておくこと。
掟5.時々シールの糊面同士をくっつけて剥がすこと(接着面の表面をけば立たせて接着力を回復させる)。
シールのリカバリについて、
・十分な長さのゴムバンドを6本と、布ガムテープやダクトテープも携帯すること。結束バンドはゴムバンドの代用とはならない(ことが今回分かった)。
・シールについた雪は、スキーのエッジでよくしごいてから貼り付けること。
・シールは常に慎重且つ丁寧に取り扱うこと。
|