2015年2月21日(土)
前十勝スキーツアー(細板皮靴で前十勝の偵察)
天候:快晴
気温:-13〜-5度
風向・風速:0m/s
雪質:ハードバーンの上にしもざらめを含んだ約10センチ新雪
コース:白銀荘(9:29)-前十勝1300m付近-白銀荘前(12:03)
メンバー:大西、ぱっちまん 計2名
明日は快晴、しかし雪は期待できない。というわけで、ぱっちまんと細板皮靴(大西は謎のステップソール板とエクスカーション)でツアーを行った。
現在、前十勝は火山活動により62-II火口から半径1キロ圏内は立入規制が敷かれている。入山規制圏外でどの程度楽しめるか、他の入山者の様子はどうか気になっていたので、この装備で偵察を行うことにした。
白銀荘の駐車場は混雑していたが、前十勝への入山者はほとんどいない。ぱっちまんは久しぶりの細板皮靴でハイテンションだったが、大西はステップソールとエクスカーションの組み合わせは初めてなので、どの程度登って滑れるか少々不安だった。
ステップソールは軽くて快適だったが、渡渉地点で登行性能の限界を感じて秀岳荘シールを取り付けた。このシールを使うのも何年ぶりか・・秀岳荘シールは横にズレるので登り方に工夫がいるが、信頼性が高くて頼もしい。
快晴無風で気温が高く大汗をかく。「これって二月じゃないよな」まるで春スキーだ。
前十勝は入山者があまり居ないので斜面はほとんどノートラックだった。
立入規制ラインは、標高1400m付近から上部になるが、我々は標高1300m付近から早々に滑降する。斜度が緩く距離もあまりないが、このくらいの斜面が細板皮靴には丁度良い。
ぱっちまんは、細板皮靴に敬意を表してご丁寧にセーターに着替えている。退路を絶っているともいう。
滑ってみると・・・緩い斜度でもスリル満点!ターンの度に「うぉー!!」と雄叫びが上がる。気合で曲がるのだ。微妙な雪のコンディションの違い、凹凸に「危ねー!」「やばい!」そして絶叫しながら転んで雪まみれになる、面白い!
微妙にモナカの雪質になったら、もう1ミリもずらせない。半径50mくらいのターン弧を描きながら必死に耐える。もちろん、その間は叫んでる。そして限界になって転ぶ、面白い!
斜度が緩いので、目を三角にしながら雪崩の心配をしたり弱層テストをすることもない。リラックスしながらのんびりと楽しめる。こんなツアーは久しぶりだ。
なんて面白いんだ。ぱっちまんと2人で腹の底から笑い合う。細板皮靴にとって前十勝はパラダイスだった。立入規制も関係無い、そんなところまで上がれないから。
終わってみれば今シーズンで・・いや、近年で1番楽しめたーツアーになった。たぶんこれが自分にとってのスキーツアーの原点なのだろう。
でも、このツアーにファット板で参加したら、とてもつまらないと思う。よし、三段山クラブ細板皮靴(エクスカーション可)チームを作るか。
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