アイウエア

eyeware

コンタクト・メガネ・ゴーグル・サングラス。近視の私はこれら全部を持っています(自慢にならんか)。
アイウエアのノウハウについて紹介します。(今回は何故か、ですます調です。)
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基本的に冬山ではメガネは困ったちゃんです。
曇る、凍る、壊れる(転ぶ、踏んづける、ぶつかる)油断すると睫毛が氷結してメガネと一緒に抜ける。など、ろくな事がありません。でも、必要ですが(理由は後述)。
特に登りでメガネが曇るのはイライラが募ります。イライラしているだけなら良いのですが、滑降時にレンズが氷結すると、結局メガネを外してしまうことになりがちです。ただでさえ視界不良なのに、メガネまで外すと盲目同然。大変危険です。
つい「メガネがうざい!」と叫びたくなる、そんな貴兄にはコンタクトレンズをおすすめします。
コンタクトレンズなら、上記のメガネの欠点はすべてクリアー。
え?普段はメガネで十分?私もそう思います。
では、使い捨てコンタクトはいかが?一日〜2週間連続装用までいろいろなタイプがあります。
私は、一日で使い捨てるタイプ(写真1)を山行の時だけ装着しています。
かなり良い感じです。度の入っていない安物サングラスを使えるのもグーです。ちょっと高価ですが、普段は装着していないので2ヶ月分も買っておけば1年間は保ちます。
しかし欠点もあります。乾燥すると外れやすいのです。
特に滑降中は、目を見開いて風を受ける事が多いので、要注意です。
私も何度か、滑降中に外れて落としたことがあります。大抵片目は無事なので何とかなりますが、予備のメガネは必須でしょうね。冬山縦走中にコンタクトを落として大変困ったという話も聞きますし。やっぱり、ここ一番で信頼性の高いのはメガネですね(って、けなしているのか誉めているのか。どっちなんだ)。秀岳荘オリジナルシールと同じで、快適性は劣っても信頼性の高いものは必ず予備としてザックに入れておく必要があります。

お次はゴーグル。
吹雪の視界不良時には、ルート上の目印を発見するために、常に視界をクリアーにしておきたいものです。
吹雪の風上に直接目をさらすと、ほとんど目を開けていられません、そのうち睫毛が氷結して目が開かなくなることもあります。サングラスでは遮光率の高いものだと吹雪の中では暗くてよく見えませんし、隙間から雪が入ってきたり、曇ったりします。
冬山ではゴーグルは必需品です。樹林帯を突っ切るときには小枝から目を保護する役割も果たします。そのゴーグルを消耗品と割り切って、アルペンで安物を買うというのも手ですが、高機能ゴーグルで快適性・安全性を追求してみませんか?
私は、SWANの湿度センサー・ファン付きゴーグル765TB(写真2)を愛用しています。このレンズはグレーですが、イエローかクリアーが欲しいところです。
ゴーグルが曇るのは、ゴーグル内の湿度が発汗により外気より高くなり、温度の低いレンズ面で結露するからです。湿度が高くなったゴーグル内の空気を換気してやれば原理的には曇りません。このゴーグルは湿度をTBセンサーで感知して、70パーセント以上になると自動的に扁平ターボファンモーターを回して換気するシステムを持っています。
ホントに、このゴーグルは曇りません。さすが山本光学!(SWANS)
実は、冬山での滑降時にメガネを装着していても、このゴーグルなら曇りも氷結も防ぐので、あまり不便を感じません。
私がコンタクトを装着しているのは、主に登りの曇りがイライラするからです。
それほど、このゴーグルは効果的です。ただし、欠点もあります。

1.電池・予備電池が必要
単5電池が一本必要です。こいつの為だけに特殊な単5電池を予備に持って歩くのが面倒です。
ちなみに、一シーズンで2〜3回交換する程度で、電池の保ちは十分です。寒くて動かなくなったこともありません。電池へ人体の熱が伝わりやすいからでしょうかね。

2.高価
高いです。定価で19,300円(苦笑)。落とすと大変なので注意しましょう。

3.誤作動が多い!
よくザックの中で何かがうなっていることがあります。そう。ゴーグルのファンが回り放しになっているのです。このゴーグルは、ナショナルのキャップライト(黄色くてリブの付いた奴)と同じくらいスイッチが誤作動しやすい形状になっています(写真3)。装着する直前に電池を入れれば良いのですが、この電池ボックスの蓋がまた、世にも開けづらい設計なので、そーとー困難です。メーカーさん。なんとかして下さい。

他にも類似の製品でレンズ内の熱線で曇りを取るタイプのものもありますが、電池の消費量が高そうなので敬遠しています。
ファンのみで、センサーが付いていないマニュアルタイプもあります。こちらは¥9,300〜と、コストパフォーマンスが高そうなので、お勧めです(追記:残念ながら、この機種は生産終了。そのかわりシングルレンズでファン付きのものが出ているが、これは絶対買ってはいけない。ゴーグルの下から雪は入るし曇りやすいし、もー最悪である)。
http://biz.nifty.ne.jp/yamamoto/index.html
山本光学株式会社のHP

00.08.30追記:あのSMITHからもファン付きゴーグルがでました(写真4)。センサーは無いようですが、通常の単4電池を二本使うシステムなので、電池は入手しやすそうです。お値段はさすがに高いですねー。
http://www.sportsvisionbend.com/にて、購入できます。
ちなみにSMITH日本正規代理店 http://www.smithjapan.co.jp/
アメリカのサイト   http://www.smithsport.com/default.html
レンズが全体に暗めなのが残念。ヘルメット対応のタイプはメガネの使用が困難らしいです。
情報感謝!: ほりかわ@粉犬さん

01.12.20追記:
SWANの湿度センサー・ファン付きゴーグル765TBについて、やっとスペアのイエローレンズ(定価\5000,実売\3500)を入手し、吹雪やナイター時にクリアな視界を確保できるようになりました。
イエローレンズはお勧めです。残念ながらクリアレンズはラインナップから消えてしまったようです。
ところで、このレンズはザックの中に入れておくと、ついその上に腰掛けたりして割れることが多いので、ハードケースの使用をお勧めします。
専用ケースは高価だしかさばるので、100円ショップで買ったハンドル付きMDケースを紹介します(写真5〜7)。レンズ面の保護のために、布袋に入れてからこのケースに収めると良いでしょう。
写真 1
写真 2
写真 3
写真 4
写真 5
写真 6
写真 7